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子宮頚管無気力症とは?
子宮頚管無気力症とは、普通は陣痛が起きてから徐々に開いてくる子宮口が、陣痛がきていなのに、妊娠中期に開いてしまう疾患になります。
妊娠しても3回以上、流産を繰り返してしまう方は、子宮頚管無気力症が原因で習慣流産してしまっている可能性があります。
子宮頚管無力症の検査って妊娠前にできる?
子宮頸管無力症の診断は、内診と超音波検査となります。
この2つをあわせることによって、頚管の短縮や子宮口の開大傾向を捉えることが出来るのです。
大体妊娠16週くらいからその変化を捉えることができるので、妊娠前に子宮頚移管無力症かどうか検査はできないので、妊娠前に知る方法はありません。
子宮頚管無力症でも妊娠しても大丈夫?
子宮頚管無力症は先天性のものもあります。
また、1人目の時に子宮頚管無力症と診断されて出産した方は、2人以降も子宮頚管無力症になりやすいとは言われています。
でも、妊娠も可能ですし、出産も可能ですので安心してください。
ただ、体に違和感があったらすぐに医師に見てもらうようにしてくださいね。
治療方法は?
子宮頚管無力症の場合の治療方法は、「シロッカー手術」や「マクドナルド手術」という子宮頚管縫縮術を行います。
薬物療法は特になく、主に手術療法での治療となります。
シロッカー手術は、膣壁を切開した上、子宮口に近い部分で、直接筋層に糸をかけるように縛る手術となります。
マクドナルド手術は、切開せずに、子宮頸部に4~5方向の縫合を入れ巾着のように縛ります。臨月に入り、赤ちゃんの発育が順調だと抜糸をし、出産になることが多いです。
子宮頚管無力症でも産み分けできる?
子宮頚管無力症でも産み分けはできます。
たとえ、1人目の時に、子宮頚管無力症と診断されても、2人目以降は、子宮頚管無力症になるかはわからないのです。
子宮頚管無力症の診断ができるのも、妊娠してしばらく経ってからになるので、産み分けはすることが出来ます。
子宮頚管無力症での出産、体験談
Aさん
「一人目も二人目も、子宮頚管無力症で手術をしました。
マクドナルド術を行いました。
2回とも全く自覚症状がありませんでした。
子宮頚管が短くなりだしたのは妊娠13週の頃です。
20週あたりで手術を行いました。
手術後はなるべく、安静を心がけてはいたのですが、家事は行っていました。張りが出てきたら休むということをしていました。
そこで正期産に入ったところで、抜糸として、一人目は38週の時に、2人目は40週の時に出産をしました。」
Bさん
「妊娠17週の時にほんの少しだけ出血があったので気になって、夜間診療を受診しました。
診察してもらうと子宮頚管が12mmになってしまっていて、子宮頚管無力症と診断されました。
緊急入院をして、マクドナルド術をしました。
手術は無事におわり、それからは張り止めの点滴生活でしたが、無事に元気な赤ちゃんを出産することが出来ました。」
どちらの方も、無事に赤ちゃんを出産しています。
子宮頚管無力症になっても、安静にする、または手術を行えば、元気な赤ちゃんを出産することが可能になります。
ただ、注意することは、子宮頚管無力症はなかなか自覚症状が現れにくいため自分で気が付かないことがあること。少しでもおなかがはるなどの自覚症状が現れたら、すぐに診察してもらって下さい。元気な赤ちゃんに出会えるためには早期発見が大事です。